よくあるこどもの病気

体と健康:こんな時はどうしたら良いの?

ぐあいが悪くなったときの、基本のホームケアー

普段から、赤ちゃんをみるポイントを知っておくとようすの変化に気付きやすくなり、早期対応につながります。

体温測定を習慣にしよう

「いつもとようすが違う」「風邪かな?」と思った、まずは体温測定を習慣にしましょう。体温計をわきにはさむと正しく計れます。耳で計るタイプもありますが、耳あかがじゃまして正しく計れないこともあります。乳児の正常体温は、36.3~37.4度といわれおり、それよりも約1度高ければ、「発熱」と判断してよいでしょう。体温は、午前中は低めですが、夕方に高くなる傾向があります。朝と晩のように、1日に数回計るといいですね。計った体温を記録したり、グラフにしてみると、熱の変動がわかりやすいでしょう。

発熱に気づいたら

熱が出ていたら、氷まくらや保冷まくらを使用し、首の後ろ、わきの下、脚のつけ根などをしっかり冷やします。冷却シートでは、体温は下がりません。一時的におでこに使用することがあっても、脇の下に貼るのは、汗を発散させるさまたげになるのでおすすめできません。

受診する時

赤ちゃんを診察するとき、医師には知りたいポイントがいくつかあります。それを受診時に伝えていただけると、診察するときのヒントになります。

赤ちゃんの異変に気付いたときの対応 チェックポイント

熱があるときは、体温の変化をみるため、計測結果をグラフにしましょう。
食欲はいつもと同じようにありますか?
便の状態はどうですか、下痢でしょうか?便秘でしょうか?
機嫌はいいですか?元気はありますか?
鼻水やせき、嘔吐などの症状はありますか?

どうする?食事

病気のときの食事は、食欲があれば基本的にいつも通りでかまいません。しかし、口の中やのどがいたいときには、味つけの濃いものやつらいもの、かんきつ系のくだものやヨーグルトのようなすっぱいものなどは、しみることがあるのでさけましょう。冷たいものやプリン、ゼリー、豆腐、さましたグラタンなど、のど越しのよいものをおすすめします。
食欲がないときは、脱水症状を起こす可能性もあります。5~15分ごとに大さじ1杯程度の水分補給をこころがけましょう。経口補水液を使用すると、からだが失った塩分や糖分を効率よく摂取することができます。また経口補水液とイオン飲料は異なるものですのでご注意ください。
赤ちゃんが下痢をしている場合でも、水分補給は大切です。母乳ならいつも通りの授乳を、ミルクなら少量を数回に分けて飲ませてあげましょう。離乳食を始 めている場合は、排便の調子をみながら医師と相談してすすめます。この場合、冷たいものや油っこいものはよくありません。回復してきたら、徐々に元の食事にもどしましょう。

どうする?お風呂

入浴は、基本的に熱が出ていなければ大丈夫ですが、発熱時や、鼻水やせきがひどいときには入浴を控えます。かわりに、湯でぬらしたタオルでからだをふいたり、熱が下がりやすい朝方に、サッとシャワーで汚れを洗い流してあげましょう。
赤い発疹などが出ているときは、お風呂に入ると赤みが増して長引くことがありますので注意が必要です。また、下痢のときは、おしりをきれいに洗い、肌を清潔に保ちましょう。

外出、登園

外出や登園は完治してからを基本とし、感染症の場合には、感染力がなくなるまで控えます。病気の時は、元気があっても絵本の読み聞かせなど室内での静かな遊びを心がけ、回復してきたら短時間の外出て気分転換させてあげましょう。そのときは、抱っこをして赤ちゃんの顔を見ながら、互いの体温を肌で感じあうことが大切です。

体と健康:こんな時はどうしたら良いの?

けいれんしたときの対応ー

肝心なのはあわてないこと「おちついて」と言われてもなかなかそうはいかない「けいれん」のとき。いざという時に備え、正しい知識を持ちましょう。

けいれんの多くは「熱性けいれん」

発熱しているときに起きる「熱性けいれん(ひきつけ)」が一般的に多く、そのほとんどは心配のないものです。また、急に泣き出したときなど、突発的に起こる「憤ふん怒ぬけいれん」もたまにみられることがあります。
以下は、熱性けいれんと憤怒けいれんの起きやすい状況と特徴です。

熱性けいれん(ひきつけ)

生後6ヵ月から6歳ころまでにみられる。38度以上の熱があるときに起こりやすい。通常は数秒~数分で治まるが、ときには30分以上続くことも。発作を繰り返したり、手足のけいれんが左右非対称のときは、医師の診察が必要。

憤怒けいれん(泣き入りひきつけ)

生後3ヵ月~3歳ころまでに、たまにみられる。急に泣き始めたときや、思うようにならないとき、かんしゃくを起こしたときなどに起きることがある。通常は1~2分で治まる。成長とともに減るが、繰り返し起こる場合もある。

一般的なけいれんの症状

けいれんの状態には、手足がピーンと伸びる「強直性けい蓮」と肘や膝をビクンビクンと曲げる「間代性けいれん」があります。この2つが続けて見られることもあります。一般的に、手足の動きは左右対称です。発作は少しずつ治まっていきますが、ときどきビクンとふるえこともあります。ほかに、天井を見つめるように眼球が上を向いたままだったり、ときには口から泡を吹いたように見えたりすることもあります。
からだの筋肉が硬直して縮まるので、一時呼吸が止まることもときにはありますが、けいれんが治まれば回復するので窒息の心配はありません。
けいれん後の多くは力が抜け、そのまま眠ってしまうこともあります。

時間を見てから状態を見る

赤ちゃんがけいれんを起こしたら、落ちついて1~5を行いましょう
1)時計を見て、時刻を確認します。
2)赤ちゃんのようすを観察します。目の位置は?手足の動きは左右対称?
ふるえ方(からだをそらして硬直している、手足がビクンビクンと前後に動くなど)は?
3)呼吸しやすいよう、衣服やオムツをゆるめます。嘔吐したとき、嘔吐物で気道をつまらせないよう横向きに寝かせます。
4)けいれんが治まったか確認します。発作が治まったあと、手足に力が入っていないか、ひじやひざがらくに曲げられるかどうかで判断します。
5)再度時計を見て、何分けいれんしたか確認します。
けいれんが起きた時、医師は髄膜炎など重い病気の可能性も考えます。1~5は原因究明の手がかりとなるため、受診の際に伝えましょう。

その他

けいれんの薬には「ダイアップ坐剤」という座薬があります。処方は医師によって異なりますので、かかりつけ医に相談しまよう。
発作が治まってからも、再度けいれんしたり、ほかに悪化した症状などがみられた場合には、重い病気がかくれていることもあります。大人にくらべて赤ちゃんでは発見がとても難しく、熱性けいれんや憤怒けいれんと診断されたあともも、赤ちゃんの状態には注意をはらいましょう。
けいれんの発症はめずらしくありません。いざというときの対応を知っておくとともに、赤ちゃんの平熱や機嫌、食欲など、普段のようすを知っておくことが大切です。

悪寒戦慄

高熱がでる直前に「悪寒戦慄」というふるえが起きるときがあります。唇が紫色になり、手足は冷えてからだが小刻みにふるえます。
数十分で治まりますが、急激に体温が上がるため、すみやかに薄着にしてからだを冷やしましょう。

けいれんを起こしやすい病気

髄膜炎、脳炎・脳症、てんかん、インフルエンザ、ロタウイルスなどの胃腸炎

以下の症状のときは、大至急、お医者さんへ!

  • 初めてのけいれん
  • 生後6ヵ月以内のけいれん
  • 手足の動きが左右で違う
  • 発作が5分以上続くけいれん
  • 何分もしないうちに繰り返したり、1日に何回も繰り返したりするけいれん
  • 熱が出ていないときのけいれん
  • 頭部打撲後48時間以内のけいれん
  • けいれん後呼びかけても反応しない、意識がはっきりしない、視線が合わない
  • けいれんかどうかわからない

体と健康:こんな時はどうしたら良いの?

カゼを引いたら要注意—中耳炎

赤ちゃんの中耳炎は、カゼと密接な関係があります。耳だけでなく、全身を観察することが大事です。

耳の炎症とカゼの困った関係

細菌やウイルスの攻撃からからだを守ることなくして耳の病気は防げません。冬には、インフルエンザをはじめとしたいろいろな感染症が流行します。そのほとんどが上気道(鼻腔)、のど(咽頭喉頭)を介して感染が起こり、その後下気道(気管支、肺)や中耳腔へと広がります。
この広がり方は、赤ちゃんの耳の構造が関係しています。乳幼児の耳は、のどの奥と中耳をつなぐ「耳管」という通路が、おとなにくらべて短く水平にできていることから、カゼを引くと、鼻の細菌やウイルスがかんたんに中耳に入りこんで中耳炎を引き起こすのです。また、のどの炎症や副鼻腔炎、アデノイド(咽頭扁桃)、扁桃肥大などは、耳管の機能が悪化し、中耳に膿がたまります。これらの症状と免疫力がまだ十分ではないことからも、赤ちゃんはカゼをひきやすく中耳炎になりやすいのです。

赤ちゃんに多い中耳炎

中耳炎には、急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、難治性中耳炎などがあります。なかでも、急性中耳炎は、3歳以下のお子さん、基礎疾患をもったお子さんや集団保育を受けているお子さんでは重症化しやすい、と言われています。もともと発熱や痛みをともないますが、耳だれが生じると耳の痛みは消えてしまいます。自然治癒したわけではありませんので、きちんと受診しましょう。また、中耳に液体がたまり、聞こえにくくなる滲出性中耳炎は、痛みや発熱を生じないことが多いため発見が遅れがちになります。言葉の遅れや発達にも影響を及ぼすことも少なくありませんので、注意が必要です。

早期発見につながる"家族の気づき"

耳が痛むとき、赤ちゃんは泣いたり不機嫌になったりしますが、その一歩手前の状態では、不機嫌なようすとともに、耳の聞こえが悪くなり、呼びかけても振り向かない耳の穴に指を入れてほじったり、しきりと耳をさわったりしている(赤ちゃんの耳の入り口が赤いときは、ほとんどの場合が耳を掻いています)などの症状がみられます。このような症状のときにお風呂に入ると、その後、急に機嫌が悪くなり泣き出すことがあります。これは、お風呂でからだが温まって血行がよくなると、炎症が急激に進んで痛みが生じるためです。
言葉を使って自分の意思を伝えることが未熟な赤ちゃんの変化は、いっしょにいるご両親やおとなたちが日頃から敏感に感じとる必要があります。「なんだかいつもとようすが違う」と感じたら、ささいなことでも医師に相談しましょう。ご両親の気づきが診断のヒントとなり、「早期発見、早期治療」につながるのです。

治療は最後までしっかりと

中耳炎のケアのポイントは、医師の指示に従い、しっかり治療することです。耳だれがなくなり解熱したからといって途中で治療を止めてしまうと、再発したり、滲出性中耳炎や難治性中耳炎につながることも少なくありません。
また、授乳中の赤ちゃんの姿勢にも気をつけましょう。あお向けの状態や横に寝かせたまま飲ませる(寝乳)と、おっぱいやミルクが細菌やウイルスといっしょに耳管を通り、中耳へ流れこむ危険があります。できるだけ上体を起こした姿勢で飲ませることが大切です。集団保育への参加は、痛みと熱が治まれば可能ですが、登園する前にかかりつけ医に相談し、確認しましょう。

その他

中耳炎以外にも、小児における緊急性の高い耳の病気には急性中耳炎の後におこりうる急性乳突洞炎、耳掃除中の鼓膜耳介外傷のほか、耳に異物が入る外耳道異物、側頭骨骨折(自転車とともに転倒した場合など)などがあり、どれも痛みをともないます。赤ちゃんのようすがおかしいと感じたら、すぐに小児科を受診してください。

もう一つ

プールやお風呂などで、耳に水が入ると中耳炎になりやすい、と思っている方もいるでしょう。耳は、鼓膜によって外耳と中耳に隔てられていて、中耳は鼓膜の奥にあります。そのため、耳に水が入ることが、中耳炎の直接的な原因になるということはありません。

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