当院が大切にしていること
自分が生まれ育った地に、父が開院してから50年以上が経ちます。この街も変わり、大きな道路や地下鉄東西線ができ、養種園が区役所になりました。そして当医院も新しくなりました。私が院長になってからは、父の診察を受けたお母様がお子様やお孫様を連れて来られることも増えました。赤ちゃんとして診察させていただいた方がお母様になり、次の新しい生命の誕生に繋がっていることに触れさせていただけるのは、小児科医としての大きな喜びです。これからも地域と結びついた医療を心がけていきたいと思います。
院内の工夫
なるべく院内の掲示物を減らし、重要度の高いものがすぐにわかるように心がけています。また、院内TVを利用したデジタルサイネージを活用し、的確に情報をお伝えできるようにしています。
お子様へのストレスを感じさせないような工夫として、プレイスペース(チャイルドコーナー)には仕切りをなくし、いつも親御様やスタッフの目が届く様にしています。お子様が遊んでいるときには目を離さないようお願いいたします。またプレイスペース以外にも、子どもが喜ぶような工夫を各所に施していますので、ぜひお子様と一緒に見つけてみてください。
もちろんベビーカーでご来院いただけますが、冷えたり、熱くなったり、盗難を防止するため玄関内に置いていただくようにしています。
お子様の飛び出し事故を防ぐために、出入り口のドアは、ボタンを押さないと開かないようになっています。(入る時は自動で開きます)
天井や通路の壁にはよく見ると動物や英数字が隠れています。また、院内ではお子様の目線に新幹線やアンパンマン等があります。
お子様がハイハイや寝転がっても平気なように、玄関で靴を脱いでいただいております。また、床暖房も完備されています。(東日本大震災の時は避難してきた人を暖かい空間で受け入れることができました)
受付は声を掛けやすいよう低くしてあります。
たくさんのオモチャをご用意しています。特にルーピングは、年齢を問わず大人気です。
待合室は椅子をあまり置かず、お互いがあまり接しないように配慮しています。
絵本などの院内図書もたくさんご用意しており、お家に持って帰っていただくことも可能です(返却してくださいね)。
もちろん授乳室もご用意しております。
オムツ替えはお手伝いも必要なことも多いので、トイレの外でしていただけます。気軽にスタッフに声をかけてください。その横には自動水栓の手洗いをご用意しました。また、広いトイレ内には2〜3歳児用のお子様便器やベビーチェア、フィッティングボードもご用意しています。
トイレ以外にも、手洗い場をご用意しています。自動水栓式のため、蛇口を介した感染を予防できます。
診察室には大きなモニターのPCをご用意しました。タイムリーに最新情報を共有することができます。
X線(レントゲン)撮影装置は、子どもが怖がらないようなデザインのものをご用意しています。目線には草原の動物が、天井には青い空と白い雲が流れています。
感染予防のための別室もございます。お子様の気持ちを考え、私たちは「隔離室」ではなく「かばさんの部屋」と呼んでいます。
短い時間で結果が出る血球検査器(血液検査とCRP)、肝機能や電解質など血液生化学検査のできるドライケム検査器、腹部と股関節部の超音波検査器、小児循環器用の超音波機器、心電図検査器、インフルエンザ検査やマイコプラズマ検査には感度の高い検査機器などを導入しています。
時には医療講演や院内集会も行います。こどもに使えるAEDやBLS(Basic Life Support)と言われる救急蘇生法の練習用機材も用意してあります。皆さんが抵抗なく練習できる様に赤ちゃんの人形以外にくまさんの人形も用意してあります。