本日はRSウイルスについて
RSウイルスは幼児期にかかると、咳等のひどい呼吸医症状を呈する感染症です。特に乳幼児では症状がひどくなり入院される方も多い疾患です。しかし、1歳までに50%の乳児が、2歳までに100%の幼児がかる病気です、5歳までには3回かかる方もいらっしゃいます。年齢が上になり、かかる数も多くなると、症状も弱まりますが注意が必要な疾患です。
本来このウイルスの流行は9月頃より翌年の3月頃が流行のピークとなります。そして通常7月下旬から散見されるようになるのですが、今年は1ヶ月ほど早く発生しています。当院で調べましたRSウイルス感染症の患者さんからは昨年とは異なるTYPE GA2という型のウイルスが検出されています。これがどのように流行し、症状がいつもと違うのかどうかはこれから注意して見ていこうと思います。昨年かかっても今年もかかることがあることを考慮しておく必要がありそうです。
ゼイゼイしたり咳がひどく続くようなら早めの受診をお勧めします。また喘息のように苦しそうにしていたり、唸るような咳をしている場合はRSの可能性があるので、その症状をお伝えください。保育所等で流行している場合は教えて下さい。
すべての小児がかかる疾患ですので怖がることなく、早期に治療し、健康な生活を取り戻しましょう。
以下の写真は米国CDCの啓蒙ポスターの写しです。対応はいつもと同じです。手洗いや咳エチケット、保護者の家庭内での喫煙は症状悪化のリスクとなります。