かば先生ブログ

2018.10.31更新

みなさんこんにちは、夏を前にしてプール熱や手足口病の流行が巷で騒がれています。これに関しては随時情報をアップしていきます。

今日は溶連菌についてお伝えします。

溶連菌は咽頭炎と咽頭痛が主体で、時に発疹を伴うものも含まれます。11〜12月に流行のピークがありますが、5月末現在、増加の傾向がみられます。お子様が咽頭痛を訴え、喉を覗くと真っ赤になっていたら受診してください。溶連菌かもしれません。

A群溶血性レンサ球菌感染症の治療薬は普通の抗生剤が第一選択になります。 本邦ではAMPC(ワイドシリン等)の10日間内服が第一選択となりますが、セフェム系(セフゾン等)の使用では内服が短期間で済むとの報告もあります。除菌率、再排菌率だけをとってみるとセフェム系の方が優れているようですが、耐性菌のことも考えてAMPCを使う先生が多いと思います。

溶連菌感染症において問題となるのは、続発症としてのリウマチ熱や糸球体腎炎を防ぐために完全な除菌が求められるということです。処方された薬剤はしっかりと全て内服することが重要です。

最近の情報より、溶連菌の治療にも耐性菌のことを考えた治療が必要になってきました。溶連菌と診断、処方を受け内服を始めると、約3日目には症状も落ち着いてきます。3日経っても落ち着かず、咽頭痛も強く食欲や期限が悪い場合は、他の疾患や上記のことを考える必要があるため、再度受診をするようお願いします。

夏は喉が痛くなる風が流行ります。ほっておかずに早めの受診を心がけてください。

投稿者: かやば小児科医院

2018.07.26更新

乳幼児突然死症候群(SIDS)について

乳幼児突然死症候群(SIDS)は、それまで健康状態に問題なく既往歴からもその死亡が予測できず、しかも死亡状況調査及び解剖検査によっても原因がわからない、原則1歳未満の児に突然の死をもたらした症候群を指します。

ですから窒息や虐待、犯罪、事故ではない病気という事になります。日本における発生頻度は1/6000~7000人で、発生のピークは生後2ヶ月〜6ヶ月に多く2歳半頃までに発生します。乳児死亡の第3位を占めます。リスクの高い方は、男児、早産(37週未満)、低出生体重児(2500g未満)、うつぶせ寝、保護者の喫煙、ミルクを飲んでいる場合で、発生は冬の午前中に多いそうです。

原因は不明ですが、その発生を低下させることができます。以下にその方法をあげてみましょう。

1.うつぶせ寝をしない。仰向け寝にする。

2.保護者(両親)は喫煙をしない、受動喫煙に注意

3.母乳が出る場合は母乳栄養(ミルクがSIDSを引き起こすわけではない)

4.なるべく一人にしない(同じ部屋で寝る)ただし添い寝はしてはいけない。

5.赤ちゃんを暖めすぎない(厚着は避けて、顔を覆わない。部屋を暖かくする)

6.おくるみは基本使わない(良いことも悪いこともあるので注意)

7.寝ている場所、固めのマット、枕はいらない、かけ布団、ヒラヒラした寝具、タオルは置かない。周りにビニール、ヒモを置かない。短い時間でもソファに寝かせない、ふかふかのベッドを避け、羽毛布団はお腹から下にかける、熱さまシートを使わない。柔らかいおもちゃ、クッション等を寝ている近くに置かない。

8.米国ではSIDS予防商品や家庭用心肺モニター、乳幼児感知センサーは使わない

米国小児科学会によると、すべての健康な乳児は仰向けで寝かせるように勧めています。これによりSIDSが25%減少しました。

不幸な転帰を避けるため、リスクを少しでも下げましょう。出来ることから始めるのが肝要です。

 

sids

投稿者: かやば小児科医院

2018.07.17更新

現在、医師にも色々ありますね、専門医もそうです。研修中の医師もいます。すべて医師です。

そんな中で、指導医と言われる医師がいます。私が医師になりたての頃は、上の先生方はすべて指導医でした。

ピンからキリまで、医院長から部長、科長、医局長、1年上の先輩まですべて指導医でした。ですので色々幅の広いいろんな意見や知識を学ぶことができました。現在はちょっと違います。国により医師臨床研修制度が確立してからは、国が指導医に色々なものを求めてきています。現在の指導医は教育という観点を理解した者でなけれなけれならないということになっています。ただの医師が上意下達方式で研修医を教えるわけにはいかないのです。

こんな状況で、私も今まで医師となってから、開業医となってからずっと、若い医師へ教育をし、共に働き、研鑽を積んできました。また現在、日本外来小児科学会学会では学生教育、研修医教育の部会の副委員長を務めさせていただいております。

一言「指導医」と言っても、学会ごとに、レベルの異なる指導医がたくさん存在します。今までのように上司が指導、または専門医が指導と言う状況は、昔とあまり変わらない状況が続いています。

このようななか、学生教育、研修医教育を受け持つ身であるから、やはりしっかりとした教育の目標、方略、評価を身につけなければと考え、今回、日本医師会の指導医資格を取ることにしました。これは、私が現在行っている教育を外部評価し、問題点を洗い、より良い教育とするために必要なことですし、内容もとても優れた者で厚生労働省の指針に則った資格でもあります。

現在の医師総数は約32万人います。毎年8千人以上が新しく医師になっています。彼らはいずれ教える側になるので、多分指導医となります。毎年すごい数が指導医となっているのです。ですので、指導医にも十分な資格審査が必要になるのです。今回のワークショップは第30回でしたが、約8万人が日本医師会の指導医となっています。医師総数の4人に1人です。

日本の医師が世界標準として、世界に通用するために現在大きな変革が起きています。その中で開業医も取り残されないだけでなく、世界標準の医師として活躍するために今回の指導医の資格は必要と考え、今回お休みをいただき取得してまいりました。皆様の協力があって得ることができました。ありがとうございます。

WS 

 

 

投稿者: かやば小児科医院

2018.06.04更新

 

はしかを疑う症状が出たら!

 感染を広げないために公共の場への外出を控え、速やかに医療機関を受診下さい。その際には必ず受付ではしか疑いであることを速やかにお伝えください。感染は接触感染以外に飛沫感染(くしゃみ等)、飛沫核感染(空気感染)をします、感染力は非常に強く、予防はワクチン、治療法は対症療法になります。

はしかは全患者数が把握されることになっています。毎年200名前後が発生しています。免疫のない人がかかると100%発症します。予防接種を2回受けている場合は感染のリスクは少なくなりますが、1歳以下の受けていない児、1歳から6歳までの1回しか受けていない人は注意が必要です。(現在28歳以下の大人は制度上は2回接種していますが母子手帳での確認が必要です。28歳から45歳までの大人は制度上1回しか受けていないと思われます。45歳以上ではワクチン接種はしていないと思われ免疫がありません。全年齢を通じてはしかにかかったことのある場合は免疫があると考えます。)

はしかの症状:

はしかの症状は、約10日の潜伏期間を経て、発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。38℃前後の発熱が3日から4日続いた後、 一旦解熱して再び39℃以上の高熱が出ル時に発疹が全身に広がります。重症化すると肺炎や脳炎などを起こし、1,000 人に1人の割合で死亡する可能性があります。

沖縄県内はしか発生状況台湾からの旅行客より感染した2次感染例の流行で5月14日時点で100名の感染報告があります。修飾麻疹と言ってワクチンをしたが罹患している方は35名いました。沖縄へ行くご予定のある方はワクチンをご検討ください。はしかの発生は落ち着いてきています。

名古屋市内のはしか発生状況平成30年5月12日沖縄とタイで罹患した患者がおり、合計で感染者は25人います。発生は落ち着いてきています。

仙台市のはしか発生状況仙台ー台北ーバンコク発着の客室乗務員がはしかに感染したまま乗務していました。5月1日現在いません。

はしかは春から夏にかけて流行することが多いので、この時期要注意です。

現在、流行が拡大中です。上記地区以外にも首都圏(東京11人、神奈川3人、埼玉6人)、茨城県3人、大阪府3人、兵庫県1人、山口県1人、福岡県17人,静岡1人、山梨2人、で報告があります。

 MR1期 1歳になってまだ接種していない方は早めに接種をしましょう。 

 MR2期 小学校前1年間の接種対象者は早めに接種しましょう。

ワクチンを接種していても罹患する可能性はあることにご注意ください。20代後半〜40代が多く罹患しています。

投稿者: かやば小児科医院

2017.11.13更新

「スマホに子守りをさせないで」 子育てのアプリは決して無害なものばかりではありません。

いくら小児科医が声をあげても、マスメディアは無視しています。TVには各会社のCMが大量に流れています。自浄努力は無理のようです。

タバコには健康に注意する様記載されていますが、なぜスマホやそのアプリ、ゲームには注意書きの一つも無いのでしょうか。

先日、厚生労働省主催の「こどもの心の診療医」研修会へ参加してきました。時間合わせに東京のとある乗り換え駅のベンチで次の電車を待っていると。電車が着くたびに多くの人々がドアから吐き出され、改札へ人の河となって流れて行きます。ふと注目をすると、片手にはスマホを持ちながら電車から降り流れていく人の多いこと、多いこと。特に若い女性が目立ちます。少なく見ても30%から多い時には50%はいる感じです。タバコと同じく依存性を感じます。これは異常な風景です。

この様な状況下で「スマホに子守りをさせないで」と叫んでも無理でしょう。

でも叫ばずにはいられないのです。「母よあなたからまず始めなければ!」スマホに熱中するその姿を、こどもに見せないで欲しいのです。

当院ではお子様が待ち時間を持て余すことの無い様な用意をしています。

スマホでゲーム? ルーピングコイルがあります。木製の球とジェットコースターの様なケーブルは手の触感や球がぶつかる音を、そして玉の動きがこどもの注意を引きます。

スマホでアニメ? たくさんの絵本を用意しました。母が読み聞かせることは脳の発達にたくさんのメリットがあります。

メディアでの学習には問題が多く含まれていることがわかっています。

どうしてもTVから離れられないなら、お子さんと一緒にみてください。でもお母さん自身がメディアに毒されていることにも気づいてくださいね。

待合室では母がスマホをしまうことをこどもに教えてください。そしてお子さんとお母さんが正面を向いて、目をみながらお話をしてください。

幼児期、学童期、大人となってから、小さい頃のメディアへの暴露が原因の様々なトラブルに悩みたく無いならば、是非、今から始めなくては遅いのです。

ふれあい遊びはこどもの主食です。愛着の形成に必要です。

投稿者: かやば小児科医院

2017.11.05更新

最近、発達障害ってよく耳にしますがご存知でしょうか。 そんなこと言われて「うちの子に限ってそんな・・・」とか、やはり「そうでしたか、でもどうすれば良いの?」とお悩みの方も多いと思います。

実は、すべてのこどもたちは「予測」や「次の行動を考えること」「言葉の理解」が苦手です。次の行動がわかれば安心もできるし、自信を持てます。そしてこどもは出来る子に変身します。その工夫の一つをわかりやすく説明した小枝先生の資料がこれです。この様な工夫はすべてのお子様に効果的です。ちょっとした工夫がこどもを救います。

発達障がい

投稿者: かやば小児科医院

2017.08.05更新

本日はRSウイルスについて

RSウイルスは幼児期にかかると、咳等のひどい呼吸医症状を呈する感染症です。特に乳幼児では症状がひどくなり入院される方も多い疾患です。しかし、1歳までに50%の乳児が、2歳までに100%の幼児がかる病気です、5歳までには3回かかる方もいらっしゃいます。年齢が上になり、かかる数も多くなると、症状も弱まりますが注意が必要な疾患です。

本来このウイルスの流行は9月頃より翌年の3月頃が流行のピークとなります。そして通常7月下旬から散見されるようになるのですが、今年は1ヶ月ほど早く発生しています。当院で調べましたRSウイルス感染症の患者さんからは昨年とは異なるTYPE GA2という型のウイルスが検出されています。これがどのように流行し、症状がいつもと違うのかどうかはこれから注意して見ていこうと思います。昨年かかっても今年もかかることがあることを考慮しておく必要がありそうです。

ゼイゼイしたり咳がひどく続くようなら早めの受診をお勧めします。また喘息のように苦しそうにしていたり、唸るような咳をしている場合はRSの可能性があるので、その症状をお伝えください。保育所等で流行している場合は教えて下さい。

すべての小児がかかる疾患ですので怖がることなく、早期に治療し、健康な生活を取り戻しましょう。

以下の写真は米国CDCの啓蒙ポスターの写しです。対応はいつもと同じです。手洗いや咳エチケット、保護者の家庭内での喫煙は症状悪化のリスクとなります。

RSV

投稿者: かやば小児科医院

2017.07.19更新

気になる対応。

虐待やネグレクトというと身体的な暴力にばかり目がいきますが、言葉の暴力の持つ影響は身体的な傷以上に深くこどもの心を傷つけ、脳を傷つけていることに注意が必要です。

教育は時に大人からこどもへ、強いものから弱い者への正当化されたように見える行為です。しつけや体罰が、教育や指導が虐待に至らないような注意が必要です。

虐待とは「正しくない対応」と言い換えた方が良いかもしれません。小児科でも同じです。指導という名の元に「正しくない対応」がなされていないか十分注意をしています。

日常の言葉には注意しましょう。叱る時など言葉の暴力に注意してください。暴力とは体と心を傷つけます。

私はこどもたちの権利「安心・自信・自由」を尊重したいと思います。

投稿者: かやば小児科医院

2017.06.12更新

以前より学生の活動へは、できる限りの協力をしてまいりました。

現在は東北大学の2年生と5年生のクリニック実習を行っています。また全国的には日本外来小児科学会のなかで教育検討会を行い、 将来小児科を目指す学生諸君に多岐にわたり関わってまいりました。

その中で、東北大学医学部にて昨年開催されたSmile Future JAPANという「学生による抗菌薬啓発キャラバン」のなかで、小児向けの抗菌薬啓発イベント「さよならバイキンだいさくせん」が、

【第1回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰】内閣官房表彰”薬剤耐性対策推進国民啓発会議議長賞” という1番よい賞を頂くことができました‼︎

これからもこのような活動には是非協力をしていこうと思います。

学生諸君おめでとう!! 自分は偉そうに写っていますが、ほんの少し協力しただけです。しかし嬉しいものですね。こどもたちが参加して楽しくためになる企画でしたので、今年もご案内をしますので、ふるって参加ください。劇咳エチケット一同写真

投稿者: かやば小児科医院

2017.05.24更新

皆様こんにちは、青空の多い季節になりました。いかがお過ごしでしょうか。

運動会やアウトドアで遊ぶことの多いの季節になりました。5月から10月は食中毒の発生が多い時期です、特に7〜8月は 注意が必要です。これからの時期に注意が必要な「食中毒」について一言。

最近では乳児ボツリヌス症やアニサキス症がメディアを賑わしていましたが、他にもサルモネラ、ノロウイルス、ビブリオ、 病原性大腸菌、黄色ブドウ球菌、キャンピロバクター等、また自己採取植物の誤食やヒスタミンによる食中毒も懸念されます。

暑くなると、このような言葉をニュースで聞く機会も多くなると思いますが、そうならないために知識を持って予防しましょう。J:COMチャンネル仙台(CH11)の6月「家庭の医学」では食中毒を取り上げています。私がわかりやすく説明しました。

「家庭の医学」は朝や昼の時間に何度も放送されています。是非見ていただきたいと思います。

これからの季節、食中毒にかからず、健やかに過ごしましょう。J:COM

投稿者: かやば小児科医院

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