注意の必要な感染症
現在、首都圏では風疹が大流行をしています。以下は注意が必要な感染症のお話です。
風疹:風疹に対する免疫が不十分な妊娠初期の女性が感染すると、赤ちゃんも風疹ウイルスに感染し、
難聴、心疾患、白内障、精神身体の発達の遅れをもつ可能性があります。
この診断のためにはお母さんの胎内で風疹ウイルスに感染したことが証明されなければなりません。
検査の中には健康保険適応のないものもありますが、赤ちゃんの抗体検査はどこでも実施可能です。
お母様の感染を調べるには、かかりつけの産科にご相談ください。
日本における30歳から50歳の男性は予防接種を受けていないか、1回しか受けていない可能性が高く
抗体の検査や予防接種をする必要性が高いので、かかりつけの先生にご相談ください。
伝染性紅斑(りんご病・りんごほっぺ病)
伝染性紅斑はヒトパルボB19と言うウイルスによる頬・上腕・大腿の赤くなる(レース状紅斑)病気です。
風疹と同じく伝染性紅斑も妊婦が初めて感染すると、胎児に貧血や胎児水腫、流産をおこすことが知られて
います。風疹と違い予防接種等の予防策はありません。手洗い・うがい・マスク・十分な睡眠と休養が大切
です。仙台では警報が出て4週目になります。通常流行する6〜7月ではなく、例年に比較して大変多く ↓
発生が見られています。流行は4〜5年に一度大きな流行を起こしています。前回は2015年でした。
紅斑を呈した時点では、周囲への感染性はほとんとありません。
ちなみに犬パルボウイルス、猫パルボウイルスもありますが両方ともヒトには感染しません。