「スマホに子守りをさせないで」 子育てのアプリは決して無害なものばかりではありません。
いくら小児科医が声をあげても、マスメディアは無視しています。TVには各会社のCMが大量に流れています。自浄努力は無理のようです。
タバコには健康に注意する様記載されていますが、なぜスマホやそのアプリ、ゲームには注意書きの一つも無いのでしょうか。
先日、厚生労働省主催の「こどもの心の診療医」研修会へ参加してきました。時間合わせに東京のとある乗り換え駅のベンチで次の電車を待っていると。電車が着くたびに多くの人々がドアから吐き出され、改札へ人の河となって流れて行きます。ふと注目をすると、片手にはスマホを持ちながら電車から降り流れていく人の多いこと、多いこと。特に若い女性が目立ちます。少なく見ても30%から多い時には50%はいる感じです。タバコと同じく依存性を感じます。これは異常な風景です。
この様な状況下で「スマホに子守りをさせないで」と叫んでも無理でしょう。
でも叫ばずにはいられないのです。「母よあなたからまず始めなければ!」スマホに熱中するその姿を、こどもに見せないで欲しいのです。
当院ではお子様が待ち時間を持て余すことの無い様な用意をしています。
スマホでゲーム? ルーピングコイルがあります。木製の球とジェットコースターの様なケーブルは手の触感や球がぶつかる音を、そして玉の動きがこどもの注意を引きます。
スマホでアニメ? たくさんの絵本を用意しました。母が読み聞かせることは脳の発達にたくさんのメリットがあります。
メディアでの学習には問題が多く含まれていることがわかっています。
どうしてもTVから離れられないなら、お子さんと一緒にみてください。でもお母さん自身がメディアに毒されていることにも気づいてくださいね。
待合室では母がスマホをしまうことをこどもに教えてください。そしてお子さんとお母さんが正面を向いて、目をみながらお話をしてください。
幼児期、学童期、大人となってから、小さい頃のメディアへの暴露が原因の様々なトラブルに悩みたく無いならば、是非、今から始めなくては遅いのです。
ふれあい遊びはこどもの主食です。愛着の形成に必要です。